愛知県歯科医師会では、「0歳児からの口腔機能育成事業」に取り組み9年目を迎える。0歳児から歯科が関わる意義と、歯科医師会組織の役割は何であろうか?子どもが良好な口腔機能を獲得するには、正しい嚥下や咀嚼、食行動の学習、それらを支える身体の発育発達、心理発達、育児環境など、様々な要因が複雑に絡み合う。
当院では「0から2歳児のための歯科室」を開催し、子どもの口腔の良好な発育発達と生活習慣の確立を目指すと共に、情報が錯綜する現代において、子どもを歯科医の立場から客観的に個別的に捉え、多職種との連携も視野に入れた個別支援を行っている。小児口腔機能管理料は保険算定が可能となったが、全国での算定件数が少ない中、愛知県は47都道府県内1位の算定件数である。
12歳DMFT指数0.2本と全国3位以内を実現、維持され、口腔機能に目を向けやすくなった。しかしながら、それだけでは留まらない愛知県歯科医師会の取り組みについてもお話していきたい。

築山 鉄平 先生
医療法人雄之会 つきやま歯科医院 総院長
九州大学卒業
タフツ大学歯学部post-graduate program修了
PHIJ, DSJ 主宰
AAPボード認定歯周病インプラント専門医、EAO認定インプラント専門医

村川 昇 先生
歯学博士
「Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a菌)のプロテアーゼがヒト歯肉線維芽細胞に及ぼす影響」をテーマに研究を行い、歯周病の発症メカニズムと細胞レベルでの炎症反応に関する知見を深める。
大阪歯科大学より歯学博士の学位を取得。
臨床においては、研究で培った知識をもとに歯周組織再建や炎症制御を重視した治療に取り組み、近年はブルーラジカル歯周病治療、また、レーザーによるいびき改善治療などの技術の導入にも注力している。
・日本アンチエイジング歯科学会認定医
・歯科薬物療法学会員